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2026.06.06
【ウジェーヌ ブーダン 展】いってきました!
エピローグ
5月某日、初夏を思わせる眩しい日差しの中、「SOMPO美術館」へ足を運びました。
今回のお目当ては、「ウジェーヌ ブーダン」の展覧会です。
ブーダン(1824~1898)は、フランスの港町で生まれ育ち、幼い頃から父親の漁船に乗って仕事を手伝っていました。
「海景画家」であり「空の王者」
彼は、「海景画家」として名を馳せ、「空の王者」と称されています。
海の画家なのに、なぜ「空の王者」なのか?
その答えは、作品を見れば一目瞭然です。
彼の海景画は、画面の上部3分の2ほどが空なのです。
朝の柔らかな日差し、重く垂れ込める曇り空、浜辺の焚き火の煙が空へ溶け込んでいく様子 … 。
そして、
幼い頃から船に親しみ、その構造を熟知していたからこそ描ける帆船。帆に照らされる光と影。
巨匠クロード モネを見出した「印象派の父」
当時、若きモネは、風刺画家として少し名が知られていましたが、ブーダンと出会い、野外制作へ誘われたことで、画家として才能が開花したのです。
言わばブーダンは、若きモネを世界的な画家へと導いた恩人なのです。
その後、印象派の巨匠となったモネ自身も、
「いつも言っていることだが、彼には及ばない」
と語っています。
「空の王者」の嘆き
「空の王者」と知られるブーダンですが、風景画だけでなく動物画や静物画も普通に制作しています。
しかし実際には、得意とする海景画の注文があまりにも多く、
「もっと人物画を描きたいな … 」
と漏らしていたそうです。
展覧会を見終えて
素人であり、ブーダンの全作品を見たわけではない私ですが、
今回、展示されていた作品群から、全体的に霞がかって落ち着いた印象を受けました。
そして、その中に差し込む小さな光から、優しさや温もりを感じました。
それが、
「印象派の父」
と言われる所以なのでしょう。
一番印象に残った絵画は、「月夜の淡い光に照らされた風景」が描かれた小さな作品です。
素晴らしい絵画を前にすると、額縁という窓から向こうへ吸い込まれるような感覚になります。
凄いですね、あの空気感は … 。
いつ訪れても、美術館のなかには神聖な空気が流れています。
私にとって美術館は、日頃の喧騒を忘れさせてくれる癒しのスポットなのです。
